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みなとNPOハウス子どもあそび塾2003 第4弾(2003年10月)

〜都会に残された古い体育館が、幻想的な音の別世界に!〜

水嶋一江&ストリングラフィ・アンサンブル コンサート

会場:NPOハウス体育館(旧三河台中学校 港区六本木)
NPO法人子ども劇場全国センターhttp://kodomo-npo.org

10月25日(土)コンサート13:30開演、ワークショップ15:00〜16:00
観客数 約150人

「子どもゆめ基金」助成活動
後援: 港区、港区教育委員会、Kissポート財団

出演:水嶋一江・篠原元子・KIKU・鈴木美奈子・向山峰子
プロデューサー:八重樫みどり

衣装デザイン: 久保薗美鈴
2003年3月、文化服装学院 ファッション工科専攻科卒業
2003年、パフォーマンスカンパニー「パパタラフマラ」の ストリートオブクロコダイル計画1 の衣装を担当。
その後も リンゴ企画vol.8 あらた真生『泳ぐ〜青空』、 UBU7 Ms.NO TONE ミズノオト『ユビュ王』 等、舞台衣装デザインを中心に、フリーで活動を開始、注目の新人デザイナーである。




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2003年の春オープンの六本木ヒルズや、平成18年に開館予定の「国立新美術館」で話題の六本木。その六本木に今も残る旧三河台中学校の体育館で、ストリングラフィ・アンサンブルをやりませんか、と言うお話を頂いた。

会場を下見した時から、なんと面白い企画だろうとわくわくした。“古い体育館を楽器に変身させる”ということはこれまでも何度か体験してきたが、都会のど真ん中、ビルの谷間に取り残された学校は、まるで異次元の世界なのだ。
特定非営利活動法人「子ども劇場全国センター」は、この旧三河台中学校を利用した「NPOハウス」の施設を使って文化芸術体験活動を実施し、子ども達の感性の育成を進め、ああわせて子どもが育つ地域の活性化を目指そうと考えている。この企画をモデル事業とし、港区内の学校や、旧学校・幼稚園の施設を活用して、港区内のすべての地域に文化の輪を広げようというのだ。

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ストリングラフィは考案されて10年程の新しい楽器だが、聴く人のノスタルジーを掻き立てる音色だと言われる。古い体育館と新しい楽器の出会い、そして何より子ども達は、このコンサートで何をどう感じてくれるのか。
当日は、ストリングラフィのセットの間に約150人の観客が座った。ヴィヴァルディの「春」が始まると初めて観るこの楽器に皆、目を丸くしている。「大きな古時計」「もののけ姫」「世界に一つだけの花」など、水嶋のトークを挟みながら次々と演奏されるストリングラフィ。紙コップと絹糸でできた、一見シンプルなこの楽器から紡ぎ出される多彩な音色に大人も子どもも楽しいひとときを過ごし、「楽器の中、絵画の中に居るようで素晴らしかった」「衣装をはじめダンス的要素が含まれていて視覚的にも良かった」「ワクワクしながらそして癒されながら聴きました」など多くのアンケートが寄せられた。

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コンサート終了後に行なわれたワークショップには約20人が参加した。実際にストリングラフィに触って音を出し、ドレミに調弦されたストリングラフィで演奏を行ない、最後は自分のストリングラフィを製作した。ワークショップ終了後もなかなか楽器から離れず熱心にストリングラフィで音を出す子どももいて、子どもの創造力の可能性を強く感じた。



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(楽屋でくつろぐファーム 金山)

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