2010年04月06日

フルート&笙&篳篥&ストリングラフィのコラボレーション 国際文化会館

4月6日(火)晴れ

庭に咲く満開の桜がガラス越しに見えます。
篳篥の中村仁美さんが庭から演奏するシーンがありました。

石川高(笙)とKIKU&篠原もとこ(ストリングラフィ)

ジェーン・リグラーさん(フルート)と
KIKU&篠原もとこ(ストリングラフィ)

プロジェクト名:A Concert Featuring Jane Rigler and Friends
     「Moving Sounds-Connecting Cultural Threads」
     動く音:文化の糸をつなぐ ―ジェーン・リグラーと仲間たちによるコンサート―
主催:財団法人 国際文化会館
演奏者:ジェーン・リグラー(フルート)、水嶋一江・KIKU・篠原もとこ(ストリングラフィ・アンサンブル)、
     中村仁美(ひちりき)、石川 高(笙)
場所:財団法人 国際文化会館
時間:19:00~20:30
観客:約150名

まずコンサートの内容から、チラシのインフォメーションからの抜粋です:
「現代オペラや実験シアター、ダンスパフォーマンス、インタラクティヴなエレクトロニクス系のアートフェスティバル…といった様々なフィールドで活躍するジェーン・リグラー(作曲家・フルーティスト)の一夜限りとなるコンサートが開催されます。共演者にはストリングラフィ・アンサンブル、石川高(笙)、中村仁美(篳篥)が決定してしており、今年2月のスタジオライブで共演した、彼女とのコラボレーションが再び実現します。今回のコンサートでは、ストリングラフィ・アンサンブルや二人の雅楽奏者と構成即興し、時間と空間の絶妙な関係を探求。観客は舞台空間を注意深く歩くことができます。」

当日は東京の桜の満開日に当たりました。国際文化会館の日本庭園(昭和5年岩崎小彌太が京都の名造園家「植治(うえじ)」こと7代目小川治兵衛に作庭を依頼し、桃山時代あるいは江戸初期の名残りを留めている近代庭園の傑作。)に植えられた桜の巨木も満開。コンサート会場、「岩崎小彌太ホール」
は庭園に面した壁が前面ガラス張りとなっており、観客は満開の桜を背景としたパフォーマンスを楽しむことができました。

今回の演奏はJaneのアイデアに基づいた即興演奏です。彼女は昨年11月に来日して以来、能の仕舞い、合気道の研鑽を積み、日本文化のおける「時間・間」のありかたに深い関心を持っています。「序破急」の構成を念頭に、演奏を行いました。パフォーマンスの後半では、ストリングラフィや打楽器を用いての観客参加が予定されていました。開演前は参加していただけるかどうか、心配しましたが、結果は大成功。多くのお客様が自発的にストリングラフィの場所へ移動し、最後は演奏者達の音が止んでも、観客参加が続いているという、嬉しい誤算となりました。
演奏の合間にJaneが今回の試みを説明し、演奏終了後には質疑応答の時間が設けられ、「レクチャー&コンサート」といった雰囲気でした。
満開の桜、満員の観客とともに「一期一会」の極上の時間を体験しました。


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